水と脳の活性化
水と脳の活性化
水は脳の活性化にとって重要な成分です。
体の60%は水でできていますが、脳においては80%が水でできています。
そのため、水を飲むことで、脳の働きが活性化や老化予防ができるのです。
まず、水を飲むと30秒後に血液に届き、そして、1分後には脳に届きます。
つまり、水が一番先に行き着くのは、体にとって一番重要な脳なのです。
それだけ、脳は水を必要とするのです。
また、ビタミンやミネラルなどの
栄養素が含まれた血液が脳に届くと、脳の老化も予防することができます。
脳は糖分がエネルギー源といわれますが、
何よりも多く消費するのは水なので、脳を活性化しようとするなら水を飲みましょう。
また、水は脳の健康にも不可欠です。
◆脳梗塞の予防
脳の血管が詰まってしまう病気である脳梗塞の原因に水分不足があります。
高血圧の病気の方や高齢の方は、血管が硬くなりやすく、
血管の血管壁が厚くなり、内側が狭くなってしまいます。
すると、それだけで血液が流れにくく、
そこに水分不足が重なると血液もドロドロになります。
血液がドロドロだと、血栓ができやすくなり、
この血栓が血管を詰まらせてしまうわけです。
とくに、高齢になると脳の老化にともなって
口渇中枢の感度が低下して、水分不足でものどか渇いたと自覚しにくくなります。
その結果、じゅうぶんな水分補給ができないので、
慢性的な脱水状態になることが多く、血液がドロドロになり、
脳梗塞の状態をつくりやすくなる原因となります。
◆うつ病の予防
体内の水分不足は、うつ病に関係しているとも言われています。
水分不足は脳内の神経伝達物質である
セロトニン、トリプトファン、必須アミノ酸の生成と新陳代謝に影響するからです。
脳細胞の85%は水で出来ているため
十分に水分補給をしなければ、精神状態や感情、気分にも影響を及ぼします。
うつ状態やうつ病は、脳内の神経伝達物質である
セロトニンの量が不足して起こると考えられています。
脳内では、セロトニンは、
必須アミノ酸の1つであるトリプトファンから生成されます。
しかし身体内で水分が不足すると、
脳内に運ばれてくるはずのトリプトファンがブロックされてしまいます。
そのため、身体内の水分不足が、
セロトニンの生成に影響し、うつ状態やうつ病の原因となるのです。
また、水分不足になると、肝臓での解毒作用が低下し、
肝臓に負担がかかり、肝臓が無駄に多くのトリプトファンや
必須アミノ酸を消費してしまうのです。
これらによって、気分が落ち込んだり、
不安やイライラ感が起こることが知られています。
また水分不足は、脳内でエネルギーが生成されるのを妨げ、
不安感などのストレスや情緒不安などの症状が起こることもあります。
以上のことから、脳の健康に水は重要であることがわかります。